コーディネート開始 その3

確認検査(面談)

天気も良いし元気良く原付きを出して風を切りながら病院へと向かった。
家から病院までは原付きで30分ほどで行けた。車だと渋滞も考慮すると1時間はかかる。
ちょっと嬉しかった^^;

病院へ着くと時間もあったし昼も食べていなかったのでレストランを探した。
-B1レストラン-
地下か…
階段を下りて地下へ。ちょっと古ぼけた喫茶店だったけどまぁいいか。
店へ入るとおばちゃんが
「ごめんね〜今日はもう終わりなの」
「え〜〜」
といっても始まらない。
店の扉に営業時間が書いてあって既に1時間が過ぎていた。
「隣の新館にレストランがあるからそこならやってるよ」
おばちゃんは親切に教えてくれた。

また階段を上り隣の新館へ向かって教えられた店へ行ったら…
喫茶店→レストラン
だけで同じ名前じゃんw
無駄な時間をすごしてしまったけど空腹には勝てない。
店員さんにすぐできるメニューを聞いたら
「中華飯が早いですよ」
と教えてくれた。普通はカレーだろw。
厨房で店員さんは
「中華飯2つ!」
これで納得した^^;。別に頼んでいた人がいたのねw

食べ終わった頃にコーディネーターさんから電話があった。
何処にいますか?といったことだた。
そうだろうな…大体、病院と時間だけでどこで待ち合わせなんて言ってなかったもんなぁ。
食事して終わったところと話すとそこまで来てくれた。
調整医師の先生は○○科の先生だった。

2回目という事もあって話は軽くすませて先生が見えるまでコーディネーターさんと雑談を楽しんでいた。
背の高い綺麗なお方だった〜

雑談で学んだこと

骨髄バンクとは別に、「臍(さい)帯血バンク」というのがあることを初めて知った。
つまり女性しか登録できない。
出産時に母体と子供の臍の尾を切る前にその尾から採血するものだそうです。
ここには骨髄と同じく造血成分が多く含まれていて骨髄移植同様に使えるそうです。
ここで利点と欠点をちょっとまとめると

  1. 利点
    ・ドナーとなる母体のリスクが皆無に近い。これは臍の尾を切る前に採血するからです。
    採血用の注射器の衛生上の問題とか2次的な事のみで骨髄バンクと違って痛みも何もありません。
    ・骨髄と違って凍結保存ができます。骨髄も場合は凍結保存は可能ですが、バンクにては基本的に禁止事項にしてます。輸送距離が長くてやむおえない場合に限り認められてるそうです。
    凍結保存出来るということは出産女性が多く登録して提供してもらえると患者さんの適合率があがるということです。
     

  2. 欠点
    ・患者さんのリスクが骨髄移植より高くなります。
    骨髄の中にはドナーの培ってきた色んな抗体が含まれますが、さい帯血にはそれがありません。赤ちゃんから取るということは新鮮で綺麗過ぎるためです。
    患者さんは抗体を持たない血をもらうことになります。従って、今まで大丈夫だった色々なウィルスに対して弱くなってしまうということです。
    ・保存コストが高い。
    保存用のガス他光熱費が常にかかる。これは厚生省から援助があるようですがギリギリなためにバンク側としても台所事情は苦しいそうです。
     

女性の方、特に病院で出産のご予定にある方は是非登録提供を考えてみてください。
骨髄バンクへ登録したいけどやっぱり体のことが心配…と思われる方はお勧めです。

雑談もしていると時間ばかり進んでしまう。
看護士さんがみえて話しによると採血を送る便の時間がせまってるそうでした。
でも先生は見えないし・・・・とそこへ先生登場!
問診の前に先に採血してくださいと頼んだ。
本来は問診して提供可であれば採血。という順番を踏まなくてはいけない。
時間を考慮して先に採血してもらった。

採血は「スピッツ」と呼ばれる試験管みたいな入れ物を用いる。
看護士さんがやたら「スピッツ」を連発してるので僕は「犬」???
をしきりに想像してたw
採血はスピッツ×5本用意されていた。これは骨髄バンクから送られてきた専用のもので、
僕の登録IDと書類、そしてスピッツのラベル番号がある。
看護士さんと調整医師さんで番号の確認を行った後いざ採血!

注射はいつになっても好きになれない。採血中ずっと目をそらしてました。
スピッツ一本に対して約5cc。計25cc採血されました。
以前は太い注射器で(100ccくらい)抜かれたけど今回は違ってました。
これが検査機関へ送られ即時検査されます。
結果はやく10日後直接僕のところへ送られてくる・・・・はず。前回がそうでした。

採血も終了し問診開始。
簡単な質問事項の確認。過去の病気とか治療とか現在治療はあるかとかetc。
血圧検査。130-95でした。
これってどうなの???健康?
口内検査、眼検査、触診(心臓とか音聞くやつ)があって問題なし。

今回の採血は
HLAに合わせてDNAタイピングも調べる。したがって個人情報が含まれるためその取り扱いに関する同意書にサイン。
目的は適合性と実際に移植した場合、万が一問題が生じた際の情報源として。のみ。
僕は一応聞いてみました。
「警察の照会に使われることはありますか?」
それは無いとのことでした。だからと言って犯罪はありえないのだが、疑問に思うところだったので聞いてみた。
まぁこれで僕は化学的に証拠を残せなくなるw

サイトメガロウィルスについても聞いてみた。
前回の検査にて陽性反応が出ていて実際の移植に至らなかったのでこれが原因かなと思っていたから。
答えは全然違っていた。
むしろ7〜9割の人が持っているため、患者が陽性の場合は陽性でないと駄目だそうです。
陰性の患者の場合のほうが探すのが大変らしいということでした。
リンパ機能の弱い人だとこのウィルスが暴れて結膜炎とかを起こすし、もっと危ない病気にもなりかねないが、リンパが正常であれば全然問題ないそうです。

余談。
先日、目がやたらとコロコロするので眼科に行ったことがありました。
診断は「ウィルス性による結膜炎」
耳の後ろが少し腫れていました。眼科の先生はどんなウィルスかはわからないがリンパが少し腫れてるので恐らくウィルス性でしょうと言っていた。
もしかして…この結膜炎の正体ってサイトメガロウィルス????
ちょっと怖くなった^^;
目がコロコロしてるときに耳の後ろのあごの付け根あたりが腫れてたりするとこれです!(多分w)
みなさん気をつけましょう。

この後結果が送られてきて、その後バンクの方から今後の僕の方針が聞かされることになります。
 

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